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お受験が加熱する理由−親側の事情
以前は家事が大変でした。
朝は、かまどに火を起こし、水をくみ、ご飯を炊くことから始まりました。
しかし、今は、ご飯は前の晩に炊飯器をセットしておけば、炊けています。
水も、蛇口をひねれば出てきます。
洗濯も、洗濯板を使ってゴシゴシやる必要はなく、全自動洗濯機スイッチオン! で、脱水まで終わります。
本当に、以前は家事は大変でした。
育児にまで時間をかけていられなかったのです。
今は、以前と比べ、家事に時間をかけなくて済むようになっています。
そして、その空いた時間を子供の教育に当てることができるのです。
その上、少子化社会。
子供が少ないのですから、一人一人の子供に時間をたっぷりとかけることができます。
その上、少ない子供なら、ある程度お金をかけることができるということです。
このように、以前に比べ、子供の教育に時間とお金をかけることができるようになってきています。
子供にとっては、とても幸せなことです。
親が、何かと世話をしてくれます。
しかし、逆に親への依存が高まり、自律できない子供が多いという状況も生まれてきています(引きこもりやニートなど)。
以前は、子供同士の遊びが多かった気がします。
親から離れ、子供だけで遊びます。
年長者が、年少者の世話を見ます。
年を重ねると、世話される側から世話する側へと、子供社会の中でも立場がかわります。
このようにして、親から自立し、コミュニケーション能力を培っていたのです。
今では、塾やおけいこなど行かなければならず、となかなか子供同士の遊びができないのです。
同年代の子供とコミュニケーションをうまくとれない、自立できないというのは、これが原因かもしれません。
また、現在、やはり学歴が高いほど、子供の就職に有利です。
このような状況をみると、少しでもよい大学へ行かせたいと思うのは自然なことでしょう。
「一貫校へ入ってほしい。早い時期の方が受験が激しくない」という親心が働きます。
その上、公立校のいじめや学級崩壊などのニュースを聞くと、公立よりは私立へという考えに傾いていきます。
「お受験」を悪いとは言いません。
しかし、人間としての能力の基礎を培う大事な時期に、「お受験」にばかり気を取られてしまうのは、危険なのです。
一人の人間として、どのような人になってほしいのかということをしっかりと考えてほしいと思います。
