日能研:懐の深い老舗大手の安心感
“情報量の多さは天下一品!”
1953年開設の「菊名小学学習教室」が前身。
全国に117校121教室を展開する業界最大手。
首都圏だけで86校。
小学生の在籍数は4万人弱。
標準的な校舎では、難易度別の3コースが成績別に2クラスずつあります。
「圧倒的な勉強量と合格力」が親の口に上がるサピックスに対し、日能研は「面倒見がいい」と多くの親御さんから聞かれます。
自宅学習不要で、丸ごとお任せなのが日能研です。
5年生で週4日、6年生になると土日を含めた週5日の通塾。
拘束時間が長い分自宅学習は求められていないというが、実際にお任せで合格した親子もいました。
ある受験生の母親は、「私も主人も地方出身で中学受験とは縁がなく、知識もないので基本的に塾任せにしていました。3年間こちらからアクションを起こさない限り塾から何も言われず、相談したこともない。忙しいときは保護者会もすっぽかしていました(笑)」。
それでも、見事に開成中学に合格したのです。
桜蔭に合格した受験生の母親も、「娘がメダカの生態について受験には関係ない質問をしても一緒に調べてくれた。5年生の途中で入塾したときも、顔見知りがいないのを気遣って、お弁当の時間に他の子に紹介してくれたり、勉強以外でも何かと心を砕いてくれました」と言います。
看板の「情報量の多さ」も親にとっては安心です。
テスト結果、総合順位に加えて、復習すべき問題、模範解答などの情報がインターネットの個人専用画面で配信されます。
入試翌日には講師が解いた模範解答が載るなど、情報は早くて詳細です。
通塾している、どんどんサービスが改善されるのがわかります。
緻密なサービスを提供し、総合力を背景に合格へと導く仕組みが評価される一方で、「1点でも多く取らせて何としてでもトップ校に入れる」といった気迫は感じられないという声もあります。
そのためか、成績の良い子が日能研をやめたと思ったらサピックスに移っていた、なんて話もあります。
売りの1つであるディスカッションの授業でも「発言しているのはいつも決まったメンバー」「黙っている生徒に先生が発言を促すことはありません」と言う話も親御さんから聞かれます。
「塾全体の雰囲気として、受験に向けて気合をいれるとかはしない。黙って授業を受けては勿体無いので、積極的に質問したり、お願い事をしたりすればいいと思います」と言う意見もあります。
日能研は、上から下まで面倒を見るデパート型の塾です。
比較的スロースターターでも中学受験に参加しやすいが、上位校の合格率では佐飛゜ックスに水をあけられているのが実情です。
どちらが良いか、子供の個性を見極めて塾選びをする必要がありそうです。
<合格実績>
| (単位:人) | 2005年 | 2006年 | 2007年 |
| 開成 | 131 | 112 | 135 |
| 麻布 | 106 | 96 | 102 |
| 武蔵 | 43 | 53 | 51 |
| 筑駒 | 39 | 39 | 32 |
| 桜蔭 | 68 | 66 | 53 |
| 女子学院 | 78 | 73 | 80 |