希学園:カリスマ講師の情熱指導
“合格まで面倒見まっせ!”
1992年開設。
大阪、兵庫、京都、奈良に10教室。
東京、横浜2教室。
6年生ではベーシックコースに加えて、土曜には成績別のコースを、日曜には志望別コースを設定。
2004年、首都圏に進出して話題に。
俗に「馬にくわせるほど」と形容されるほどの膨大な勉強量を子供に課す関西の塾。
その特徴は、「熱血」の二文字に象徴されている。
講師・生徒が鉢巻姿で気合を入れる授業風景や受験会場での競い合うようなシュプレヒコールはもはや名物です。
その「熱血塾」の筆頭が「希学園」と「浜学園」。
希学園は浜学園の講師が独立して作った塾。
基本的な考え方や、かけもちが必要ないほどの面倒見の良さなど共通点は多い。
特に、希学園のケアの手厚さは全国一、天下一品と言っても過言ではないでしょう。
一級品の名物講師も多いです。
ただ、一人ひとりの個性が売りなだけに、教室や教科によるムラは見られます。
希学園は、6年生になると生徒一人ひとりに担当者がつく「チューター制」を採用し、合格までの一切をフォローしてくれる。
「手厚いケア」の一環です。
四天王寺中に合格したある受験生は、6年生の夏に成績が一気にダウン。
理科は下から3番目という「死ぬような点」になり、社会もさっぱり。
親御さんは「チューターの先生が社会だったのですが、個別指導といっていいほどの手厚さでした」と絶賛します。
「授業はいいですから、こちらをやってください」という型通りでないアドバイスもありました。
理科も、「四天王寺の合格指南書といわれるサブノートをいただき、理科の先生に“集中攻撃”してもらいました」と親御さんは言います。
教科担当者の指導も相当に熱いよう。
灘中学に合格した受験生は、数学の先生の熱血指導が印象的だったという。
「細かいことまで嫌がらんと熱心に教えてくださる。毎回、ノートに几帳面なコメントを寄せてくれるし、徹底した気遣いには頭が下がりました」と受験生の父親。
受験の2ヶ月前に、数学が20点にまで下がったものの、適切なアドバイスが奏功し、見事に回復したという。
「この子には今、何が必要で何が必要でないのか。それを明確にしたうえで、しっかり指導してくれた」というのが、親御さんたち共通の見解です。
一方で、希学園のチューター制がうまく機能しなかった例もあります。
「うちの娘は熱血タイプの先生と相性が合わず、一度交代してもらったのです。2度目の先生には、娘もよく馴染んでいたのですが、6月になって急な異動でまたまたチェンジ。3度目の先生も熱心な方で良かったのですが」と語る神戸女学院に合格した受験生の母親。
また、生徒は4年生から希学園に通っていたが、6年生になって、チューターの問題のほか、カリキュラムにも不安を覚え、希に籍を置きつつ、浜学園の特訓生にもなった。
熱き講師陣のもと、一人ひとりに弱点対策を講じてくれる希か。
老舗の強みを生かしたデータ蓄積をもとに志望校ごとの対策がシステム化されている浜か。
夏を前にして、すでに熱く盛り上がるコテコテの関西流受験。
カリスマ講師の情熱指導か、システマチックな厳格指導か、わが子を導いてくれるのはどちらの塾なのでしょうか。
<合格実績>
| (単位:人) | 2005年 | 2006年 | 2007年 |
| 灘 | 48 | 47 | 51 |
| 東大寺 | 80 | 64 | 62 |
| 洛南 | 71 | 67 | 74 |
| 神戸女学院 | 25 | 23 | 35 |
| 四天王寺 | 60 | 83 | 68 |
| 西大和学園 | 156 | 114 | 79 |
多くの学校では、関西の王者2塾が抜きつ抜かれつの混戦模様。
受験当日の、各塾の応戦合戦を髣髴とさせる。
一瞬たりとも気が抜けない両陣営の緊張感が数字の上でも明らか。
関西トップ校、灘の合格者実績では、一時希学園が抜いたが、ここ数年では浜学園が首位となっている。